幸福感を高めるために「年収」より「学歴」より重要な要素とは?
あれもほしい!
これもほしい!
もっと欲しい、
もっともっと欲しい!
は有名なブルーハーツ先輩の歌「夢」の歌詞ですが、
アレがほしい!コレがほしい!とか、
お金持ちになりたい!とか、
あの人が自分を好きになってくれないかなとか、
良い人に囲まれた職場がいいなーとか、
もー、家事育児やりたくない!とか、
あー、自由な時間がほしい!とか、
まー、いろんな「○○したい」や「○○だったらなー」がありますけどね、
これって、それぞれバラバラのことを言ってるようで、
ザックリまとめると、要は、
「幸せだぁ~ だはぁ~」ったいう感じとか
「うぉーやった!超ウレシィーッス!」とか、
その「幸福感」を感じたいって話ですわな。
で、その「幸福感」を、人間はいろんな方法で得ようとするわけですが、
幸福感を左右する「お金」という要素
その幸福感を左右してくるけっこうデカめの要素として、
《「お金」があるかないか》ってのがあります。
だからまぁ、ウチも「やっぱ、お金大事にしなきゃね」ということで、
カード地獄の隠れ貧困から脱出するぞー!と、工夫して、ムリせずゆるく節約できるように、お金が貯まるようにと考えて、実行していったわけですが、
実は、幸福感を感じる上で「お金より重要な要素」があるんですってよ。
幸福感を感じる上で「お金より重要な要素」とは?
その要素とは何なのか??
その答えの前に、もう1つ。(ひっぱってゴメンねー)
「○○が、あったらなー」と思うものとして、「学歴」というものもあります。
これはもう過去のことなので、なんとも動かしがたい要素ですけど、そのなんとも動かしがたい要素をなんとかしようと思ったり、後悔したりするよりも、
幸福感を高めるためには、「お金(年収)」よりも、「学歴」よりも、重要な要素があるんですってよ。
で、それは過去のこととかじゃないので、「今からなんとでもできる要素」。
それが何なのかというと...
神戸大学と同志社大学による共同研究で、こんな結果が出たようです。
幸福度に与える影響力をを比較した所、「年収」より、「学歴」よりも、「自分で決める」ことが、幸福度を上げることがわかったそうです。
そもそもなんで、幸福度の研究をしたの?
そもそも、研究者が「この調査をなぜしたのか?」ですが、
「幸せ」に関する研究は、ほんと昔っから永遠のテーマとして研究されていて、幸福度を決めるのは「やっぱお金なんじゃない?」ということで年収別で「幸福度」を調べていったところ、
どうも、単純に「年収」が高ければ高いほど、「幸福度」もどんどん高くなっていく、というわけじゃないみたいだぞ、ということもわかってきて、
収入が増えたからって、どんどん幸福度が上がっていくわけじゃないというこの現象は、1970年頃に、イースタリンという研究者によって研究され「イースタリン・パラドックス」と呼ばれているそうです。
ちなみに、この神戸大学の研究でも、年収増加による幸福度の調査をしたところ、年収が上がっていくにつれて幸福度が上がっていくものの「1100万円」で幸福度がピークになるという結果が出たようです。
それ以上になると、むしろ幸福度が下がっているという驚き…
実際にこんなツイートも見つけました。実感をともなったツイートでリアリティがある...
金銭で得られる幸福度のピークは年収1,000万円超えたあたりだったけれど、生活全般から得られる幸福度はいまがピークなのかもしれない。
— せいや❄️アーリーリタイアブログ (@S_FIRE27) 2019年1月17日
先行きにやや不安を感じつつも、現状に何一つ不自由は感じていないので、この日常が一生続けって思っている。
ただ、幸福度の上昇は1100万円がピークではあるものの、また別のデータで「前向き志向と不安感」が「年収」によって、どう変化するか?というデータもあって、
これだと、年収が上がるほどに、前向き志向で、不安も少なくなるという状態にはなるようです。
で、収入が増えても、幸福度が上がり続けない「イースタリン・パラドックス」の原因は、2つの理由で説明されていて、
1つは「収入だけ増えても、他人との関係の中で位置づけが上がらないと幸福度が上昇しない」という相対所得仮説というもの。
ザックリ言えば、収入が上がっていって、ある一定以上になってくると、お金での幸福度は上がらなくなってきて、
今度は、社会的に認められたり、他の人から「すごーい」と言われたりすることを求め始める、というもの。
これ、キャバクラに行って、お金払って、営業スマイル&営業トークだとわかっていながらも「社長すごーい!」とか言われに行く、ってのがコレだろうな。
そして、もう1つは「収入が上がっていくと、幸福度が上がっていくけど、慣れちゃうと、幸福度は元の水準ぐらいに戻ってしまう」という順応水準理論。
まぁ、これはなんとなく、そうなんだろうなーって思いますよね。時間が経つと慣れちゃって、そのありがたみを忘れちゃう。
だからこそ「感謝しましょうね」とか「今日あった良いことを思い出してみましょう」とか「ありがたみ」を思い出すようなことを言ったりするんだな。言わないと忘れちゃうからね。
その後、幸せに関する研究は進んでいって、お金だけじゃなくて、人間関係、健康、親からの育てられ方とか、いろんな要因の研究がされてるみたいです。
ちなみに子供の育て方に関しては、親の子育てタイプを「支援型・厳格型・迎合型・放任型・冷淡型」の5つに分けて調べてみたところ、
「支援型」の子育てを受けた子供が、他のタイプの子育てを受けた子供よりも、高い幸福感を持っているという結果が出たそうです。
「自分は幸せだ」と思えない日本人
国連の幸福度調査2018では、日本は117カ国中54位で2017年の51位から3位後退したというデータがあるように、日本人は自分のことを「あんまり幸せだと思ってない」人が多いようで、
「なんで日本人は、こんなに幸せだと思えない人が多いんだろう?」と疑問に思った研究者たちが「何が幸せを生み出しているのか?何が幸せの原因なのか?」を調べることにしたようです。
そして、「年収・学歴・自己決定・健康・人間関係」の5つの指標で幸福度の調査をしてみたところ、
健康、人間関係の次に、お金じゃなくて「自分で決める:自己決定」が来て、その後に、年収、学歴という順になりました。
にしても、なるほどなー、「自分で決める」。
カンタンなようで、実際に「自分で決める」ことをできているかと言うと、全部が全部、そうではない。僕らは周りに影響されている。
自分で決めようと思っても、決められないこともある。
「親が」とか、
「上司が」とか、
「友達が」とか、
「彼女が」とか、
「ヨメが」とか、
「世間体が」とか、
いろんな他人に影響されて、「自分で決める」ということができていないことがある。
自分で決めずに、他人の影響で決めた場合、それでうまくいったときはいいけど、
うまくいかなかったときに「こうなったのはアイツのせいだ」的な他人のせいにしたりして、どうにもならないことに怒りの矛先を向けるようなことがある。
でも、自分が決めたのであれば「決めたのは自分だもんな」と納得がいく。そして、なんとか自分が決めたことを達成するために、自分の判断で努力を続ける。
その結果、成果を達成する可能性が高くなり、達成した結果にも、責任と誇り(ドヤ顔)を持つことができる。
それが「幸福感・充足感」につながっているし、自分で選んで決めることができるという自信が、不安感を下げることにもつながっている。
さっきチラッと出てきた子育ての話でも「支援型」で育てられた子供が幸福感が高いという結果が出ていましたが、
「支援型」子育てというのは、自立を促す育て方で、「自己決定」の機会を増やすことになるので、「幸福感」が高くなるというこの研究結果とも一致しているようです。
「健康・人間関係・年収・学歴」は、自分ではどうにもできない要素も絡んできますけど、「自分で決める」というのは自分次第でどうにでもできる要素なので、バッシバシ自分で決めていきまっしょい。
ということで、
僕も、今ここで「自分で決めます」。
↓
眠いから、寝る!おやすみ!